【目で覚える】宅建、用途地域を分かりやすく写真で解説。

【目で覚える】宅建、用途地域を分かりやすく写真で解説。

宅建の勉強の中で、用途地域をどうしても覚えられない。

実際に用途地域がどんななものなのか見たい。

本日はこんな疑問に答えていきます。

宅建試験て、覚えることが多くて嫌になりますよね。

特に都市計画法の分野は、きちんとイメージして覚えないとすぐ忘れてしまいます。

きちんと街並みなんかをイメージすることができれば、頭に残りやすく定着させることが可能です。

しっかり、覚えることができれば都市計画法は非常に面白い分野に感じるはずです。

用途地域の実際の写真を使いながら解説していきます。

【本記事の筆者】
銀行員として働きながら、2015年に宅建取引士試験に合格しました。
住宅ローン担当で、住宅メーカーや工務店相手に毎日仕事しています。
都市計画についてはそこそこ詳しいです。
いつかは社畜脱出して、遊んで暮らしたい。
CONTENTS

都市計画法における用途地域

市街化区域と市街化調整区域

住みよい街をつくるために、都道府県、又は国土交通大臣は都市計画区域の指定を行います。

さらに計画的に街を作るため、都市計画区域は市街化区域市街化調整区域にわけられます。

市街化区域は基本的に自由に住宅を建設することができる地域となっています。

一方、市街化調整区域に属する場合、住宅の建設ができないこともあります。

実際、住宅ローンの審査においては、市街化調整区域内に建設する物件の場合は調査がめんどくさいです。

ただ現在は、集落開発内区域などの建設可能な地域が多いですね。

 

市街化区域 すでに市街地を形成している区域
おおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域
基本的に住宅の建設は可能
市街化調整区域 市街化を抑制すべき区域

 

用途地域

 

用途地域とは、建物の用途や建蔽率、容積率などを規制する地域を言います。

重要な点は、前述した市街化区域においては必ずこの用途地域を定める必要があることです。

反面、市街化調整区域においては、用途地域を定める必要はありません。

ちなみに、非線引き区域や準都市計画区域においても用途地域を定めることができます。

それでは、用途地域を詳しく見ていきましょう。

用途地域は、住居系・商業系・工業系を合わせて13種類あるよん

 

住居系
第一種低層
住居専用地域
低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域
●閑静な住宅街
第二種低層
住居専用地域
主として低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域
●閑静な住宅街&コンビニなどの小さい店舗もあり
第一種中高層
住居専用地域
中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域
●三階建て以上の中高層マンションがある地域
第二種中高層
住居専用地域
主として中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域
●マンション&大きめの事務所などがある地域
第一種住居地域 住居の環境を保護するため定める地域
●住居と中規模の店舗がある地域
第二種住居地域 主として住居の環境を保護するため定める地域
●第一種住居地域よりも店舗や事務所が多め。パチンコ、カラオケなどもあり
準住居地域 道路の沿道として、地域の特性にふさわしい業務の利便の増進を図りつつ、これと調和した住居の環境を保護するため定める地域
●幹線道路沿いの地域。自動車のショールームなどあり
田園住居地域 農業の利便の増進を図りつつ、これと調和した低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するために定める地域
●低層住居専用地域をベースに、農業用施設の立地を限定的に可能とする地域

 

商業系
近隣商業地域 近隣の住宅地の住民に対する日用品の供給を行うことを主たる内容とする商業その他の業務利便を増進するため定める地域
●いわゆる商店街
商業地域 主として商業その他の業務の利便を増進するため定める地域
●都心部の繁華街やオフィスビル街

 

工業系
準工業地域 主として環境の悪化をもたらすおそれのない工業の利便を増進するため定める地域
●町工場など
工業地域 主として工業の利便を増進するため定める地域
●準工業地域よりも工場多め
工業専用地域 工業の利便を増進するため定める地域
●港のコンビナートなど

写真で見る用途地域

第一種低層住居専用地域

手前は中高層住居専用地域になり、真ん中中央付近から第一種低層住居専用地域となっています。

きれいに低層住宅が連なっていますね。

第二種低層住居専用地域

高さが10メートル以下の建物しか建設できないため、戸建ての住宅が集中する地域となっています。

第一種中高層住居専用地域

マンションが立ち並んでおり、都会的な雰囲気がありますね。

第二種中高層住居専用地域

第一種中高層住居専用地域よりもさらに高いマンションが建っていますね。

店舗やガソリンスタンドなども多く見られます。

第一種住居地域

コンビニなどの商業施設もありますが、基本は戸建てやマンションなどの住居施設がメインです。

住民が住みやすいようにパチンコなどの施設は排除されています。

第二種住居地域

第二種住居地域も住民が住みやすい街並みとなっています。

第一種住居地域と違い、カラオケボックスなどの遊戯施設が建設可能となっています。

田園住居地域

最近指定されたのが田園住居地域です。

写真の通り田園地域の保護を目的とする地域となっています。

低層住宅がベースですね。

準住居地域

国道や幹線道路沿いに位置しています。

大きな商業施設や、マンション、車のディーラーなどが混在しています。

近隣商業地域

メインは商業施設になっています。

近隣の住民が日用品を買いやすい街並みで利便がいいのが特徴です。

商業地域

普通にめっちゃ都会です。

都心部や駅のターミナルなど、高層ビルや大規模商業施設が並びます。

若者が好きそうな町ですね。

準工業地域

準工業地域は工業地域ではあるけど大規模な工場などは禁止されています。

商業施設や事務所、マンション、戸建ていろんな建物が建築オッケーです。

なんでも建ってます。

工業地域

上記の赤く囲ってある部分が工業地域です。

大規模な工場が立ち並ぶ地域となっています。

住居なども建築可能ですが、学校や病院は不可です。

工業専用地域

工業専用地域は住宅は建設することができません。

そのため上記のような工場しかない街並みとなります。

まさに、工場のためだけの地域となっています。

用途地域における補助的地域地区

用途地域には、さらに細かく規制された補助的地域地区というものがあります。

用途地域内のみではなく、用途地域の内外を問わず定めることのできるものもあります。

 

用途地域内のみに定めるもの
特別用途地区 用途地域内の一定の区域において、当該地区の特性にふさわしい土地利用の増進、環境の保護等の特別の目的のために、当該用途地域の指定を保管して定める地区
※文教地区や、商業地区など、特別の目的のために定める地区
高度地区 用途地域内において市街地の環境を維持し、又は土地利用の増進を図るため、建築物の高さ最高限度または最低限度を定める地区
高度利用地区 用途地域内の市街地における土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図ることを目的とした地区
高層住居誘導地区 住居と住居以外の用途とを適正に配分し、利便性の高い高層住宅の建設を誘導するため、一定の用途地域で建築物の容積率が定められた地区
特例容積率適用地区 一定の用途地域内の適正な配置及び規模の公共施設を備えた土地の区域において、建築物の容積率の限度からみて未利用となっている建築物の容積の活用を促進して土地の高度利用を図るため定める地区

 

用途地域の内外を問わず定めることができるもの
特定街区 市街地の整備改善を図るため街区の整備または造成が行われる地区について、規制を定める街区
●超高層ビルなどが見られる
防火地域・準防火地域 市街地における火災の危険を防除するため定める地域
景観地区 市街地の良好な景観の形成を図るために定める地区
風致地区 年の風致(自然美)をいじするために定める地区
●京都の清水寺など

 

用途地域外のみに定めることができるもの
特定用途制限地域 用途地域が定められていない土地の区域内において、良好な環境の形成・保持のために、地域の特性に応じて合理的な土地利用が行われるよう、制限すべき特定の建築物等の用途の概要を定める地域

 

写真で見る補助的地域地区

特別用途地区

こちらは函館市の特別用途地区の写真ですね。

地区の特性を活かし、大規模集客施設などが建設されています。

高度地区

高度地区は自治体により建築物の高さが制限されています。

土地利用の増進が目的ですね。

高度利用地区

高度利用地区は高度地区と混同されがちですが、これから建設する建物に関し、計画的な土地利用を図っていくという点が高度利用地区の特徴です。

ちなみに高度利用地区の高度は高さは関係ありません。

高層住居誘導地区


高層マンションなどを建設することで、街に人を集めることができる地区になりますね。

特例容積率適用地区

この地区は全国に一か所しかない非常に珍しい地区です。

写真は東京駅周辺です。

特定街区


街に統一感をもたらすように建築を規制する地区になります。

容積率、高さ、建蔽率に一定の規制がされます。

景観地区

風情のある街並みを守るための規制がある地区です。

京都などに多いです。

写真は最近指定された関西学院大学周辺です。

風致地区

景観地区と似ていますが、自然の風景の趣を守るための地区です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

宅建試験において、用途地域は似たような地域がたくさんあるため非常に覚えるのが大変です。

写真でイメージしながら勉強すると、記憶の定着も進むと思うので本ブログを活用してみて下さい。

では、また次の記事でお会いしましょう。

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