ITパスポートって取得しても意味ないの?
せっかく取得しても無駄なの?
本日はこんな疑問に答えていきます。
ITパスポートはIT系資格の登竜門として最近ではかなり知名度もアップしています。
受験資格もなく、毎月試験が開催されるためお手軽な試験として人気です。
ただ、ここで気になるのがITパスポート取得にどんな意味があるのかです。
私も、「ITパスポートなんて取得しても意味ない」という声は耳にしたことがあります。
現在ITパスポート取得を考える人にとってはとっても気になる所だとおもうので解説していきたいと思います。
現在銀行員として働きながら資格ブログを運営しています。
保有資格は社労士、宅建、簿記2級、FP2級など。
ITパスは昨年の7月に取得しています。
資格に関する有益な情報をお届けします。
ITパスポートは取得しても意味ないのか
ITパスポートが取得しても意味ないといわれるのはなぜなのでしょうか。
SNSやネット上で情報収集してみました。
以下こちらです。
● 合格しても浅い知識しか身につかない。
● 実践で役に立たない。
● 転職市場では無価値。
● 難易度が低く誰でも取れる。
結構辛辣ですね。
ひとつずつ深堀りしていきましょう。
合格しても浅い知識しか身につかない。
ITパスポートはその名の通り、ITの入り口の基本的な知識を学ぶための試験です。
広く浅く基本的な知識は身につきますが、専門的な知識は身につきません。
ITパスポートを取得しているからといってITの専門家だとはだれも思いません。
ちょっと詳しい人くらいの評価になると思います。
そんな感じなのでとっても意味がないというイメージがついちゃっているのかもですね。
実践で役に立たない。
ITパスポートを取得しても専門的なスキルは何も身につかないため、実践では何も役に立ちません。
うちの銀行を例にあげてみましょう。
銀行にはシステム課という部署があります。
システム課に配属された職員のうち、ITパスポート保持者とそうでない職員で仕事の生産性にはたして差はでてくるでしょうか?
おそらくまったく差はないでしょう。
なぜなら、ITパスポートの試験は実践向きの試験ではないからです。
択一式の選択問題であり、事例問題はほとんどありません。
試験を受けるとわかりますが仕事で活かすというイメージは湧きにくいです。
これがITパスポートが意味のない資格といわれるもう一つの理由です。
転職市場で無価値。
転職市場ではITパスポートを取得していても、市場価値は全く変わらないと断言します。
悲しいことに、例えIT業界であってもそれは変わらないでしょう。
なぜなら、転職市場では実務が重要視されるからです。
転職市場で重要なのは実際にプログラミングのコードがかけることです。
即戦力が求められます。
基本情報技術者になるとプログラミングも試験内容に含まれるため、評価の対象となるかもしれませんが、ITパスポート試験にはプログラミングの問題などは出題されません。
そう考えると、やはりITパスポートには転職時のメリットはないと考えるべきでしょう。
難易度が低くて誰でも取得できる。
ITパスポート試験は毎年約30,000人の合格者が排出されています。
合格率は50%ほどとなっており、資格試験の中ではかなり易しい試験といえるでしょう。
これは、評価する側からすると微妙ですね。
資格のレア度が低すぎます。
とはいえ
とはいえ、ITパスポートが人気資格なのは変わりありません。
まったくメリットがなければだれも取得しようと思わないですよね。
そこで、私がITパスポートを取得してみて実際に感じたメリットをまとめてみました。
私が実際に取得して感じたITパスポートのメリット
試験の難易度が低い
さきほどは試験が簡単すぎると否定するようなことを言いましたが、逆に考えると時間と労力の節約になるためそれはメリットとなります。
実際に私は2週間くらいの学習で取得できました。
ITパスポートは年間50,000人以上が受験する超人気資格です。
それだけ知名度のある資格が労力をかけずに取得できるのは、かなり大きなメリットになると思います。
たとえ取得した後に自分の環境的にメリットがなかったとしても、労力をかけてないんだから別にいいか。と思えますしね。
IT業界以外だと逆に評価が高い
これは、実際に銀行業界で働いている私が感じたことです。
IT業界だと、ITパスポート試験の難易度が低いことや専門的な知識が身につかないことは一瞬でばれてしまいます。
しかしながら、銀行業界だとその辺の資格の知識がある人が少ないため、意外にIT人材に適性がある人とみなしてもらえます。
私もいろんな人に声をかけてもらいました。
特に金融業界はフィンテックが浸透しておりITへの意識が高まっています。
そういう中でITパスポートを取得していると新規のIT系のプロジェクトなどに選抜される可能性は高まる気がしました。
私の銀行のITレベルが低すぎるだけなのかもしれませんが。(笑)
IT関係の苦手意識がなくなった。
ITに対する苦手意識がある人は日本人は結構多い気がします。
私もブラインドタッチすら数年前までできませんでした。
ITパスポートの勉強をすると、コンピューターの仕組みやパソコンなどのデバイスなどについての知識も多少は付きます。
LAN回線やIPアドレスなど今まであいまいだった知識は身に着けることができるため、そういうものを苦手としていた方にとっては意識改革につながります。
私もITは得意な方ではなかったですが、今では資格ブログを運営するぐらいにはパソコンやインターネットを使いこなすことができているため、ITパスポート取得の効果はあったのかなと思っています。
IT分野ははまる人はめちゃくちゃはまりやすいと思うし、プログラミングなどは社会的な需要も高いです。
ITパスポートきっかけで、IT系に目覚める人もいると思うのでその点では資格取得の意味はかなりあると思います。
ITの勉強をつづけることに意味がある。
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Tパスポートを取得して満足してしまているのであれば、それはほぼ意味がないと思います。
しかし、ITパスポート資格取得後も継続してITの勉強を続けることができるのであれば、それはものすごく意味があると思います。
なぜなら、IT分野は現代では一番可能性にあふれている分野だからです。
実際に現在、世界の企業価値ランキングの上位勢はほぼIT関連企業です。
参考:朝日新聞
今後自分の市場価値を上げたいと思うのであれば、IT系の勉強は欠かすことはできません。
今現在、ITに関係のない部署で働いているとするなら積極的に、IT関連部署に配属希望を出すことをおすすめします。
自分のキャリア設計を真剣に考えるのならそれがベストな選択だと思うからです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ITパスポートを取得することにどんな意味があるのかが理解できたと思います。
ITパスポート取得が意味のあるものになるかは結局のところ、その後の自分の行動次第で決まると思います。
ITパスポートをきっかけにして努力を継続して高度なIT人材へと成長することができるとしたら、ITパスポートを取得したメリットは計り知れないといえるでしょう。
今後も積極的にIT分野に興味を持ち、IT分野の学習を継続して行っていきましょう。
間違いなくあなたの将来を明るくしてくれると思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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