こんにちは、たんたんめんです。
銀行員として働きながら、資格勉強に励みつつ、ブログやYOUTUBEなどもしている変な人です。
私のブログの読者は社労士の資格取得を目指している方が多いため、社労士事務所の転職を考えている方も少なからずいらっしゃるかと思います。
しかしながら、ネットなどの情報を見てみると、社労士事務所はブラックな業界との噂もあります。
せっかく転職しても、資格の勉強する時間がなくなったり、キャリアップにつながらないのであれば、社労士事務所にいく意味はありません。
そこで、本日は社労士事務所の実体について深堀していきます。士業の事務所は本当にブラックなのか、実はホワイトなのか、詳しく解説していきます。
銀行員として働きながら様々な資格を取得しています。
保有資格は社労士、簿記2級、宅建、FP2級、TOIEC600点、ITパスポートなどなど。
資格に関する有益な情報を発信しています。
私の詳しい自己紹介
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プロフィール
社労士や日商簿記など経理・人事系の資格を保有している人は、転職で有利になる可能性があります。
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本気で転職を考えている方は参考にして下さい。
社労士事務所がブラックと言われる理由
社労士事務所がなぜブラックと言われているのか。
それは、社労士事務所の職場環境に関係しています。以下三つが大きな理由です。
- 労働組合がない
- 従業員からの不満がない
- 経営者側が法律に精通している
詳しく見ていきます。
社労士事務所には労働組合がない
労働組合とは、労働者の地位向上を目的とした労働者たちの組織です。
この労働組合があると、労働組合が経営者と対等に交渉することができるため、会社に労働基準法を順守させることができます。
逆に労働組合が存在しない職場では、経営者側の都合が優先され、サービス残業などが発生する原因となってしまいます。
そして、士業の事務所にはほとんどの場合、労働組合は存在しません。理由は定かではありませんが、士業事務所の所長は法律に精通しているため、あえて労働組合が組織されないようにうまく従業員をコントロールしているのかもしれません。
また、士業の事務所は小規模なところが多いため、労働組合が組織しにくいという点もあげられます。
このような理由から、労働基準法がしっかり守られていないことが多いのかもです。
従業員からの不満がない
社労士の事務所に勤めている従業員は通常の職場と比較して不満を言う人はほとんどいません。
なぜなら、士業の事務所に勤めている従業員が求めているものは、いい給与や待遇などではなく、士業事務所で働くキャリアだからです。
将来的に独立するための修行の場所として、社労士事務所を選んでいるため、職場に対する不平不満をいうことは少ないです。また、士業の業界で悪評が立つことを恐れて、何も文句を言わないという人もいるかも知れません。
なんにせよ、従業員が不平不満をいわないのであれば、経営者としてはやりたいほうだいです。
この点も、社労士事務所がブラックな体質になる一つの要因となっている気がします。
経営者側が法律に精通している。
経営者側が法律に精通しているとどのようなことになるのでしょうか。
それは、経営者側が法律の抜け道を知っているということです。
弁護士事務所、社労士事務所、税理士事務所すべての士業事務所の代表は法律に非常に強く、また法改正の情報も即座にキャッチします。
実際に私の知り合いの事務所の具体例をおはなしします。
数年前に大きな労働基準法の改正が実施されました。改正の内容としては、サービス残業をしている事業所に対し罰則が強化されるといった内容でした。
通常であれば、残業自体をなくすか、残業代をきちんと支払いをするか、どちらかで対応しなければなりません。
しかしながら、その士業の事務所では、そのどちらの方法も採用しませんでした。
では、どのような対応をしたのかというと、固定残業代の制度を採用し、なおかつ基本給を下げることで、給料を増やすことなく、残業もこれまで同様させることができるように制度改定したのでした。
このようなずるがしこいことが、思いつくのも士業事務所の代表が法律に精通しているからこそできるものですね。
社労士事務所がブラックになる大きな理由のひとつです。
ブラックな社労士事務所を避ける方法
ここまで、社労士事務所がブラックな理由について解説してきました。
ここからは、ブラックな社労士事務所を避ける方法を解説していきたいと思います。
ポイントは、以下の三つです。
- 労働組合が存在する可能性がある大きな事務所を探す。
- 求人票と実際の待遇に相違があるか確認する。
- 事務所の所長の評判を調査する。
詳しく見ていきましょう。
労働組合がありそうな大きな事務所を探す。
やはり、ブラックの可能性が高いのは、大きい事務所よりも小さい事務所の方です。
なぜなら、小さい事務所はまだ経営が軌道に乗っていないことが多いため、事務所の経営者も社員の労働環境に気を使う余裕はないからです。
そのため、サービス残業も常態化しているケースがおおくなります。
その点、ある程度大きな事務所は経営が安定してるため、比較的労働基準法を遵守しています。
大きな事務所の経営者は労働基準法に違反することで、法律の専門家として悪評がたつリスクを避けたがるからです。
求人票と実際の待遇に相違がある
この点もブラックな社労士事務所を見極める点では非常に大事です。
求人票と実際の待遇に相違があったとしても、雇用主には罰則はありません。そのため、悪意のある求人票が散見されます。
社労士事務所であろうと例外ではありません。
というより、社労士事務所は労働基準法に精通しているため、罰則のないことをいいことに虚偽の求人票を作成していることさえ考えられます。
対処法としては、求人票と実際の待遇が違うということで雇用されている側から雇用解除を請求できるため、速攻で解除しましょう。
事務所の所長の評判を調査する。
社労士事務所など、士業事務所では事務所の所長が絶対的な権限をもっています。
ゆえに、所長の性格が最悪であれば事務所の環境は非常に厳しいものとなります。
対処法としては、まずは所長の性格や方針などを調査しましょう。調査方法としては以下です。
- SNS等で調査する。
- 社労士会の人脈を活かして調査する。
- ネットの口コミを調査する。
この辺りが、効果的な調査方法となります。
②の社労士会の人脈を使うに関しては、社労士資格をすでに持っている人向けです。社労士登録すると色んな講習会などに参加できるため、いろんな人に話を聞けるためおすすめです。
社労士資格をもっていないかたであればSNSでの情報収集がメインになります。
TwitterやFacebookなどで所長の理念を調べましょう。
野心的すぎたり、社員を道具のように扱う事務所は避けて、できるだけまったりできる事務所をさがすといいかもですね。
おまけ:修行するなら社労士事務所より税理士事務所
おまけですが、筆者自身が社労士として士業事務所で修行するのであれば、絶対に税理士事務所を選択します。
「なんで社労士の修行で税理士事務所を選ぶの??」と疑問に思われる方もいると思いますが、一番の理由は税理士との人脈をつくることができるからです。
開業を見据えているのであれば、税理士さんとの人脈があるかどうかは、開業後の事務所の経営に大きな助けとなります。
なぜなら、税理士の業務を行う上では、必ず社労士の需要も生まれてくるからです。
税理士さんと強固な信頼関係を築くことができれば、税理士さんから仕事を回してもらえる環境を整えることができます。
しかも、税理士事務所でも給与計算や算定基礎届などの業務は行っていることもあるので、そういった業務内容は社労士業でも活かすことができます。
加えて、税理士業務である、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表に精通することで、将来の顧問先に対してコンサルを行う上でも非常に参考になると思います。
個人的には、税理士事務所で働くことのメリットが多すぎるため、社労士事務所よりもおすすめできます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
本日は社労士事務所の実態に関しての記事でした。
将来の開業を見据えて、社労士事務所で修行しようと考えている人にとっては参考になったんじゃないかなと思います。
よく調べもせずに適当に事務所を選ぶと大変な目に合うことも少なくないと思います。
本記事を参考にして社労士事務所への転職を考えていただけたら幸いです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
社労士模試の検索でヒットして読ませていただきました。
私は田舎の信金勤務で、なんとか抜け出したいと思い資格勉強中。2022年の社労士合格を目指してます。色々と為になること(自分にはドンピシャな情報ばかり!)を教えていただきありがとう御座いました。
今後も500ブログ目指して頑張ってください。
ありがとうございます。
お互い頑張りましょう!!