こんにちは、たんたんめんです。
本日、11月6日は待ちに待った社会保険労務士の合格発表の日でした。
合格された方は本当におめでとうございます。
そして、惜しくも不合格となった方、まだつらいと思いますが、しばらく凹んだらまた立ち上がってください!!
本日、社労士連合会のオフィシャルサイトにて合格発表と同時に、合格ラインと救済科目の発表も行われました。
2020年の社労士試験の材料が出尽くしたということで、しっかり分析を行っていきたいと思います。
来年も受験予定の方は、しっかり分析して備えることが重要です。
一緒に2020年の社労士試験の特徴を確認していきましょう。
● 2020年社労士試験の救済、合格ラインのポイントがわかる
2020年社労士試験の救済と合格基準点
選択式試験合格基準
選択式試験の合格ラインは総得点25点以上、各科目3点以上となりました。
そして、2点救済は労一、社一、健康保険となりました。
大方の予想では、労一救済は間違いないと言われていましたが、社一、健康保険まで救済となったのはサプライズだったと思います。
労基安衛の救済があると予想した資格スクールもありましたが残念ながら救済無しでした。
また1点救済に関しても今回はなしです。
大きな予想のずれはなかったので今回の救済に関しては議論の余地はないかなと思います。
選択式試験合格基準 | |
合格ライン | 総得点25点以上,各科目3点以上 |
2点救済 | 労一,社一,健康保険 |
択一式試験合格基準
択一式試験の合格ラインは総得点44点以上、各科目4点以上となりました。
科目別の救済科目はなしでした。
クレアールは42点予想だったので少しずれがありましたが、そのほかの資格予備校の予想は大体43~44点だったのでこちらも概ね予想通りといえるのではないでしょうか。
今回は多くの資格予備校の予想が的中していた年だったように感じます。
択一式に関しても大きな批判が起きることもないと思います。
択一式試験合格基準 | |
合格ライン | 総得点44点以上,各科目4点以上 |
救済科目 | なし |
2020年社労士試験受験者数、合格者数、合格率
2020年の社労士試験の受験者数、合格者数をまとめていきましょう。
2020年社労士試験のデータ | |
合格者数 | 2,237人 |
受験者数 | 34,845人 |
受験率 | 70.8% |
合格率 | 6.4% |
合格率は昨年度の6.6%よりもマイナス0.2ポイントとの6.4%となっています。
2020年はコロナの影響により、社労士試験のデータにも影響が出ています。
過去10年のデータ比較してみていきましょう。
合格率の推移
社労士試験合格率推移 | |
2020年 | 6.4% |
2019年 | 6.6% |
2018年 | 6.3% |
2017年 | 6.8% |
2016年 | 4.4% |
2015年 | 2.6% |
2014年 | 9.3% |
2013年 | 5.4% |
2012年 | 7.0% |
2011年 | 7.2% |
合格率は4年連続の6%台となりました。
ここ数年は安定した数字となっています。
2015年の最低合格率を出した年は裁判で争った人もいたみたいなので、そういうことの内容に連合会も気をつけるようになったのかもしれませんね。
今後もこの流れが続くことを願います。
合格者数の推移
社労士試験合格者数推移 | |
2020年 | 2,237人 |
2019年 | 2,525人 |
2018年 | 2,413人 |
2019年 | 2,613人 |
2018年 | 1,770人 |
2017年 | 1,051人 |
2016年 | 4,156人 |
2015年 | 2,666人 |
2014年 | 3,650人 |
2013年 | 3,855人 |
合格者数に関しては、前年度より288人の減少となりました。
4年連続2,000人代の合格者となっており、大きな変化はありませんでした。
ただコロナウイルスの影響が出ているのか、少しだけ減少したという感じだと思います。
受験者数の推移
社労士試験受験者数の推移 | |
2020年 | 34,845人 |
2019年 | 38,428人 |
2018年 | 38,427人 |
2017年 | 38,685人 |
2016年 | 39,972人 |
2015年 | 40,712人 |
2014年 | 44,546人 |
2013年 | 49,292人 |
2012年 | 51,960人 |
2011年 | 53,392人 |
今年度は例年に比べ、受験者数がかなり減少しました。
これは明らかにコロナウイルスの影響が出ていると思います。
前年比マイナス3,583人は異常です。
申込人数は49,250人と前年度とさほど変わらなかったという点を踏まえると、受験を控えた方が大勢いらっしゃったのではないかと考えます。
とはいえ、コロナの影響を差し引いても、10年前は53,392人いた受験者が、今は34,845人まで落ち込んでしまっているのは苦労して社労士試験に合格した身からすると少し残念です。
合格者の年齢階層別割合
【社会保険労務士オフィシャルサイト参照】
合格者の年齢で一番割合が高いのは30才〜34才、続いて35才〜39才となっています。
30代と40代で全体の60%を占めています。
20代の割合は11%ほどのなりました。
社労士試験の特徴として、受験生の平均年齢が高い点が挙げられます。
勉強の内容的に年金や社会保険など、年配の方に役に立つのが要因だと思います。
合格者の職業別割合
【社会保険労務士オフィシャルサイト参照】
職業別の割合を見てみると、会社員が全体の約60%を占めています。
社労士試験が働きながら取得できるということを証明しているデータになります。
次に多いのは無職、次いで公務員の方の割合いが多くなっています。
社労士試験は人事のプロフェッショナルとしても有名であるため社会人にとってもメリットの大きな資格です。
働きながらチャレンジされるケースが多いのも当然かもですね。
合格者の男女割合
【社会保険労務士オフィシャルサイト】
男女別に見ると、男性が64%、女性が36%という割合となっています。
士業における、男女の平均割合は大体男性が85%、女性が15%ほどになっています。
他の士業と比較してみると社労士の女性人気はずば抜けていますね。
女性人気の理由は、社会保険、年金など女性の関心が高い物を取り扱っていることや、女性が得意とする人事課、総務課などの事務の仕事に関連してくるからだと思います。
女性の社労士さんってなんかいいですよね。
社労士試験後何をすべきか
社労士試験に合格した人がすべきこと
社労士試験に合格した人の今後の流れも少し紹介しておきます。
まず、すでに社労士事務所に勤務しており、社労士の実務経験が2年以上ある方はすぐに社労士登録して社労士として働くことができます。
しかし、そうでない方は実務経験がないという理由で社労士登録することができません。
ただし、事務指定講習を受けることで実務経験の要件が免除され社労士登録をすることができるようになります。
おそらくほとんどの人がこの事務指定講習を受講される流れになるんではないでしょうか。
ちなみに私も合格後受講してきました。
概要を説明すると、通信教育をして、4日間の講義を受講する。
超簡単に説明するとこれだけです。
ただ通信教育は量が多いし、まる四日間の講義を受けるのも正直かなりめんどくさかったです。
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
● 2年間の実務経験がある人はすぐに社労士になれる。
● 実務経験がなければ事務指定講習修了後にしか社労士になれない。
社労士試験に不合格だった人がすべきこと
残念ながら社労士試験に合格できなかった方は今後自分がどうすべきなのかをしっかり考えなければなりません。
あと少しで合格できた人なら、丸々あと一年社労士の勉強だけをする必要はないと思います。
今年全然、合格点に届かなかった人であれば、勉強の仕方を1から考え直したほうが良いかもしれません。
独学で限界を感じた方であれば通信講座を検討すべきでしょう。
一度立ち止まり、自分の状況に合わせて今後の勉強の計画を再設計することが重要です。
社労士試験は諦めなければ必ず合格できます。
せっかくここまで勉強してきたのであれば最後までやり抜いてみてください。
あとちょっとで合格の人・・半年くらい違う勉強をする
全然合格点に足りなかった人・・1から勉強計画を練り直す
独学に限界を感じた人・・通信講座を検討してみる
本記事まとめ
2020年社労士試験受験した方々、本当にお疲れ様でした。
また、受験してから合格発表まで精神的にきつい時間を過ごされたと思います。
ひとまずはゆっくり休んでいただければと思います。
ただ、合格された方も、そうでない方も今後考えないといけないことがあるのも事実です。
ゆっくり休息をとり、気持ちが落ち着いてきたら自分の将来に向かって歩き出してください。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
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