情報セキュリテイマネジメント試験の難易度と実際の勉強時間は?

情報セキュリテイマネジメント試験ってむずしいの?

勉強時間はどのくらいかかるのか知りたい。

本日はこんな疑問に答えていきます。

私は2019年の11月に情報セキュリテイマネジメント試験に合格しました。

その年の7月にITパスポートにも合格していますが、難易度的には圧倒的に情報セキュリテイマネジメント試験の方が難しく感じました。

ITパスポートと情報セキュリテイマネジメント試験、どちらの試験も受験した私の経験から、2つの試験を比較しながら分かりやすく解説していきたいと思います。

それでは始めていきます。

【本記事の筆者】
現在銀行員として働いています。
今のままでいいのか自問自答しつつ資格取得に励んでいます。
取得資格は社労士、宅建、簿記2級など。
1年に2~3個くらいのペースで取得をしていきます。
いつかは社畜脱出したい。
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情報セキュリテイマネジメント試験の難易度

合格率から見る難易度

情報セキュリテイマネジメント試験はITパスポートの上位資格といわれています。

2016年に開始された試験であり、比較的まだ新しい試験です。

試験開始したばかりの頃は合格率はかなり高く、80%を超えていました。

しかし、回を重ねるごとに難易度が上がってきており、今後も難易度は高まることが予想されています。

実際の合格率を見てましょう。

受験者数 合格率
H28年春季 17,959 88%
H28年秋季 18,630 70.3%
H29年春季 17,045 66.4%
H29年秋季 17,039 50.4%
H30年春季 14,749 53.7%
H30年秋季 15,579 46.3%
H31年春季 13,761 51.9%
R元年秋季 14,355 47%

初年度は88%だった合格率が、直近では47%まで下がってきています。

ITパスポートが50%ほどの合格率なので、上位資格である情報セキュリテイマネジメントは40%ほどの合格率に落ち着いてくるのではないかといわれています。

なんにせよ、難易度が上がる前に取得しておいた方がいいかもしれませんね。

情報セキュリテイマネジメント試験の必要勉強時間

色々と情報サイトで調べてみましたが、必要な勉強時間は結構バラバラでした。

中には3ヶ月間350時間の勉強が必要とかいう記事もありましたが信じてはいけません。

私が実際に勉強した時間は、2週間毎日2時間くらいの勉強でした。

なので合計すると約30時間くらいですね。

これくらいで合格ラインには乗ると思います。

ITパスポートに合格しており、知識がある状態ならもっと短くてもいけるかもです。

ちなみに勉強時間は8割はアウトプット学習中心にした方がいいです。

とくに午後の長文問題を中心としたアウトプット学習を行いましょう。

情報セキュリテイマネジメント試験の難易度が高い理由


前述したようにITパスポートと情報セキュリテイマネジメント試験の合格率はほとんど変わりません。

それでもどちらも受けたことのある人に、どっちの試験が難しいか尋ねたとしたら、おそらく全員がこう答えるでしょう。

「情報セキュリテイマネジメント試験が圧倒的に難しい」と。

ではなぜ情報セキュリテイマネジメント試験が難しく感じるのかを紐解いていきましょう。

秘密は午後の長文問題

情報セキュリテイマネジメント試験は午前の部と午後の部に分かれています。

それぞれ90分の試験になります。

詳しくはこちら
↓↓
情報セキュリティマネジメント試験概要

午前中はITパスポートと同じく択一式の問題です。

過去問を一通り解いておけば合格点はたやすいです。

問題は午後の長文です。

この長文がどのくらい長い問題なのかというと、令和元年秋季の問題を例に出してみます。

 

問題の文字数
問題1 ECサイトの情報セキュリティ 4,000文字(原稿用紙10枚分)
問題2 アカウントのセキュリティ 3,600文字(原稿用紙9枚分)
問題3 業務委託先へのセキュリティ 3,600文字(原稿用紙9枚分)

 

合計すると、原稿用紙28枚分という膨大な量の問題文章を読みこまないといけないのです。

正直いって90分でこの作業はほぼ不可能といっていいでしょう。

私も過去問演習で対策はしていましたが、きちんと時間は図ったことがなかったので、本番で時間がなくてめちゃくちゃあせりました。

結果として、2問、3問に関してはほぼ勘に頼った解答になってしまいました。

午後の長文問題の対策

午後の長文問題の対策としては、全部完ぺきには回答できないということを前提に解いていくということです。

おそらくほとんどの人が、時間が足りなくなるような試験になっています。

とりあえず時間が足りなくなることを前提として心構えをしておけば少なくとも、あせってパニック状態にならなくて済みます。

一番大事なのは途中であきらめて、試験を放り出してしまわないことです。

時間いっぱい頑張れば合格できるのに途中であきらめることで不合格となる人が大勢いる試験だと思います。

実際私も何度も諦めかけました。

ただ自分の今できることはやろうという気持ちで試験に取り組みました。

結果として合格できたのは最後までベストを尽くすことができたからだと思います。

最後まであきらめないということが情報セキュリティマネジメント試験では一番大事です。

とはいえ

絶対にあきらめるなとは前述しました、長文問題はどうしても無理!!という人もいらっしゃると思います。

そんな人のために具体的な秘策を授けます。

それは、問題文をさきによめ!!です。

なあんだと思われるかもしれませんが、情報セキュリティマネジメント試験に関しては設問を先に読むことは結構有効です。

というのも、職業柄ITの知識がある人ならともかく、そうでない人はなじみのない用語が多発する長文を読んでも中々頭に入ってきません。

しかし、設問を先に読むことで、なんとなくどのような話なのかを頭に入れることができます。

設問を頭に入れて問題を読めば、趣旨がかなり理解しやすくなります。

なおかつ問題を先に読むことで、要点を絞った読解も可能となるため、効率よく取り組むことができます。

この点を踏まえたうえで、前もって過去問で長文を読んでおき、どのような雰囲気の問題が出るかを把握しておくことで、本番でも焦らずに試験を受けることができるはずです。

長文問題に苦手意思を持っている方はぜひこの方法を試してみて下さい。

情報セキュリティマネジメント試験、難易度まとめ


情報セキュマネの午後の長文問題は、情報系試験の中でもかなり特殊です。

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも、ここまでの長文は出題されません。

苦手な人はとことん苦手な分野になるかもです。

とはいっても、合格率は50%ほどの試験であり、総合的な難易度は決して高くありません。

しっかりと長文に対する免疫力をつけておけば必ず合格できるはずです。

決してあきらめずベストを尽くすように頑張ってください。

合格できれば経済産業大臣直筆の合格証が貰えますので楽しみにしといてください。

こんなやつです。

意外としっかりした合格証でした。

情報セキュマネを取得できれば職場の中でもITセキュリテイに特化した人とみなされます。

今後ITセキュリティはどんな職種でも切り離せない重要な分野となってきます。

今後会社内で一定のポジションを獲得するためには欠かすことのできない知識を得ることができると思うので、是非チャレンジしてみて下さい。

では、また次の記事でお会いしましょう。

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