司法試験予備試験の難易度や合格率ってどのくらいなの?
司法試験予備試験とはどういう試験なの?
また、その合格率や難易度について知りたい。
本記事はそんな疑問に答えていきます。
【本記事の筆者】
銀行員をしながら様々な資格に挑戦しています。
保有資格は社労士、簿記、FP、宅建などなど。
現在資格スクエアにて司法試験予備試験にチャレンジ中です。
私は現在、令和4年度司法試験予備試験に向けて勉強中です。
利用している資格スクールは資格スクエアです。
私と同じように、司法試験予備試験にチャレンジしようと思っている方、もしくは資格スクエアに興味のある方は私の講座受講体験の記事をご覧下さい。
<<【高野先生の評判は?】資格スクエア、予備試験講座を受講した感想
司法試験予備試験とはどんな試験なの?
予備試験がどういうものかを把握するためには、現行の司法試験の制度を理解しなければなりません。
まず、司法試験制度について、解説していきます。
現行の司法試験制度とは?
司法試験制度とは、法曹第三者(弁護士、裁判官、検察官)になるための試験です。
この試験に受からなければ、法曹の世界に入ることはできません。
そして、この司法試験を受けるための方法として、二つの道が用意されています。
一つは法科大学院を卒業すること、もう一つは、司法試験予備試験に合格することです。
それでは一ずつ解説していきます。
法科大学院ルート
法科大学院を利用して法律家になることを、法科大学院ルートと呼んでいます。
では、法科大学院とはどのようなこと場所なのでしょうか。
法科大学院とは、「法律家養成のための、専門職大学院」という位置づけです。
注意していただきたいのは、司法試験のための受験予備校ではないということです。
法科大学院を卒業すれば、司法試験の受験資格は手に入りますが、あくまで司法試験対策は自己責任で行わなければなりません。
また、法科大学院は未習者コースと既習者コースがあります。
法学部を卒業している場合は既修者コース、それ以外は未修者コースになります。
2つのコースで何が違うのかというと、在籍年数が異なります。
既習コースは2年制、未習コースは3年制です。
図にするとこんな感じです。
法科大学院のメリットは2年か3年でほぼ確実に、司法試験の受験資格を得ることができることです。
しかし、法科大学院の学費は入学金が約30万、授業料が年間で約80万ほどかかります。
それに、社会人にとっては仕事を辞めざるを得ないため、かなりリスクのあるルートになります。
司法試験予備試験ルート
このルートは、法科大学院卒業の代わりに、予備試験に合格することで司法試験の受験資格を手に入れるルートです。
法科大学院を卒業しないルートのため、最短で、法律家を目指すことができます。
図にするとこんな感じです。
予備試験ルートは、仕事を辞めずにチャレンジできるので、社会人にとってはかなりメリットがあります。
また予備試験ルートで司法試験を受験した人の司法試験合格率は、全国の法科大学院ルートで受験する人の合格率を大きく上回っています。
H30年度司法試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
予備試験 | 433人 | 336人 | 77.6% |
東北学院大法科大学 | 5人 | 3人 | 60% |
一橋大学法科大学院 | 121人 | 72人 | 59.5% |
京都大学法科大学院 | 216人 | 128人 | 59.3% |
東大法科大学院 | 252人 | 121人 | 48% |
合格率が高い理由は、予備試験と司法試験の試験内容に共通点が多いからです。
そのため予備試験を潜り抜けた人は、法科大学院ルートの受験生の一歩先にいることになります。
司法試験予備試験の難易度
予備試験の難易度は超高いです。
例年の受験者数は11,000人程度で推移しており、合格率は約4%となっています。
司法試験予備試験の試験内容は、「短答試験」「論文試験」「口述試験」に分かれています。
短答試験とは、マークシート形式の選択問題です。
論文試験は問題を読み取り、約1500文字程度の論文を書きます。
口述試験は、面接官との面接の中で、法律問題を答えていく試験です。
試験の流れとしては、まず短答試験がおこなわれ、合格した人だけが論文試験に進みます。
そして、論文試験に合格すると、最終試験である口述試験に進みます。
図にするとこんな感じです。
3つの中で一番厄介なのが論文試験です。
論文試験はA4の白紙4枚分に論述によって回答します。
それぞれ、10科目すべて、1500字程度で論述しないといけません。
10科目で15000字です。無理ゲーです。
僕も現在、約1年ほど資格スクエアで受講し、予備試験の勉強をしています。
短答試験に関しては、過去問を解いてみて、イメージができたので、何とかなる気がしました。
しかし、論文試験に関してはまったく解けるイメージができません。
僕のレベルでは過去問を見ても、一文字も書けません。(笑)
自分の勉強量が圧倒的に足りていないというのも、もちろんですが、今まで受けてきた試験とはまるで別ものです。
そんな予備試験ですが、必要な勉強時間はどれくらいかというと、3000時間から8000時間といわれています。
中には100000時間かかったという人もいます。
少なくとも5000時間はかかると思っていた方がいいかもしれません。
5000時間ということは1日3時間勉強したとしたら、4年と6か月くらいはかかる計算になります。
4時間なら3年と5か月とかですかね。
これだけやっても受かる保証はないので、なかなかキツイですね💦
司法試験の難易度
予備試験、もしくは法科大学院を卒業すると、司法試験に挑戦できます。
では、司法試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。
予備試験と比較してみると、予備試験の合格率は4%、司法試験の合格率は20%~25%となっています。
合格率だけで比較すると、司法試験のほうが簡単に感じます。
しかし、予備試験は誰でも受験が可能であるのに対し、司法試験は法科大学院で法律を学んでいる人と、予備試験に合格した法律のエリートのみが受けることのできる試験です。
単純に合格率のみでは判断することはできないと思います。
ただ、予備試験と司法試験どちらも合格した人の話を聞くと、やはり予備試験の難易度の方が高いと答える人が多いようです。
まとめ
本日は司法試験予備試験の制度内容、難易度について解説しました。
日本で1番難しいといわれる試験です。
受験する方は、相当の覚悟が必要だと思います。
とはいえ、働きながら2年で合格するような人も実際にいらっしゃいます。
効率の良い正しい勉強を行えば、合格は不可能ではないというのも現実です。
合格すれば、その先の未来は全く違うものになります。
継続した努力と、法律家になりたいという情熱を持つ方はぜひチャレンジしてください。
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