【データから見る】予備試験、働きながら合格する人の特徴

予備試験に合格するのは時間のある大学生じゃないと無理なんじゃないの?

働きながら予備試験に合格する人ってどんな人なの?

本日はこんな疑問に答えていきます。

予備試験は社会人が法曹の道に入るための有効な手段ではありますが、実際に予備試験に働きながら合格したという人は超レアです。

私もお会いしたことはありません。

ただ、予備試験に働きながら合格したという人がいることは、実際の予備試験合格者データからみても確かなことです。

では、どんな方がどのような環境で勉強して合格しているのでしょうか。

予備試験合格を夢見ている方なら気になる点だと思います。

本日は実際に働きながら合格した方の情報を記事にしていきたいと思います。

ちなみに私は令和2年司法試験予備試験を受験しています。

短答式試験であえなく不合格でした。

【本記事の筆者】
銀行員をしながら様々な資格にチャレンジしています。
令和3年の目標は行政書士試験合格と予備短答合格です。
詳しくはこちらをどうぞ

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プロフィール


現在私が予備試験合格を目指して、受講している資格スクールは資格スクエアです。予備試験の資格スクールを探している方や、資格スクエアに興味のある方はこちらの資格スクエア受講体験の記事をどうぞ。
【高野先生の評判は?】資格スクエア、予備試験講座を受講した感想

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データから見る働きながら予備試験に合格した人数

令和元年、予備試験合格者の職業別データ

令和元年の予備試験の受験者数は11,780人であり、最終合格者は476人でした。

合格者476人を職業別に見ていきましょう。

職業人数
大学生250人
法科大学院生115人
無職40人
会社員33人
公務員19人
自営業2人
法律事務所事務員4人
塾講師4人
教職員0人
その他9人

【法務省公式データ参照】

赤字で示している人数が働きながらの合格者になります。

わかりやすく円グラフにするとこんな感じです。

このデータからわかることは、全体の約77%が大学生、法科大学院生で占めているということです。

働きながら合格した人の割合は合格者総数476名中62名となっており、全体の13%ほどです。

社会人受験生にとってはかなり厳しい数字となっていることがわかると思います。

しかしながら、少数ではありますが実際に社会人合格者がいらっしゃるのは事実です。

今度は過去のデータから見て、今後働きながら予備試験に合格することができるのかを見ていきましょう。

働きながらの予備試験合格者の推移

ではグラフを見ながら、過去9年間に遡って、働きながら合格した人数の推移を見ていきましょう。

予備試験の合格者数は、年々増加しており、平成23年では116人だった合格者数は、令和元年では約4倍の476人まで増加しています。

この増加傾向は今後も続くと思われます。

また気になる働きながらの合格者数ですが、平成23年が35名だったのが令和元年では62名まで増えています。

合格者数総計の伸び率と比較すると、ちょっと物足りない気はします。

ただ増加しているのは間違い無いですね。

働きながら予備試験に合格した方たちの例

先ほどのデータから見て、働きながら予備試験に合格する方は毎年50名超いることが分かりました。

では合格者はどのような環境でどのくらいの勉強をしてきたのでしょうか。

ネット上でも調査しましたが、今回は一番信頼出来そうな伊藤塾のYOUTUBE動画を中心に調査をしてみました。

金融機関に働きながら予備試験に合格

能見さんの特徴

① 地方銀行員
② 年齢 50代
③ 勉強時間 平日3時間〜4時間 土日7時間〜8時間
④ 勉強年数 3年間

地方銀行員として20年以上働き、予備試験に合格した方です。

動画の中で印象的だったのは、とにかく法律の勉強を楽しむようにしていたとのことでした。

勉強自体が楽しいものだったために、継続して勉強することができたとのことでした。

また、記憶力に関しては若い人には勝てないと言うふうに割り切って学習に臨んでいたとのことでした。

社会人として培った、一般的な常識などは論文試験では非常に役に立ったとのことです。

薬剤師として働きながら予備試験に合格

村上さんの特徴

① 薬剤師
② 年齢 36才
③ 勉強時間 平日4時間 土日8時間〜9時間
④ 勉強年数 2年6ヶ月

元々薬剤師をされていた村上さんは、30才から勉強を開始して、2年目に予備試験に合格しています。

当初は独学で予備試験に挑んでいたと言う異色の方です。

インプット学習は電車の中で毎日30分でそれ以外の時間は全てアウトプットに当てていたそうです。

予備試験から司法試験、司法修習までに3人の子供が生まれており、子育てと勉強も両立させています。

効率よく予備試験に合格されたお手本と言って良いかもです。

今はその経験を活かして資格予備校の講師をされています。

営業職で働きながら予備試験に合格

Tさんの特徴

① 営業職
② 年齢 30代
③ 勉強期間 3年

Tさんも、能見さんと同じ特徴を持っていました。

それは、法律の勉強が非常に面白くて仕方なかったとのことでした。

振り返った時に辛かったと思ったことは無いとのことです。

仕事の息抜きが勉強だったとも仰ってました。

働きながら予備試験に合格する人の特徴

法律の勉強が好き

合格者の特徴として共通するのは、法律の勉強が好き、苦にならないと言う点です。

これは非常に重要な点なのだと感じました。

予備試験を合格して司法試験に合格するまでには膨大な勉強時間が必要となります。

その中で法律の勉強が好きだと言うことはかなりのアドバンテージとなります。

合格者は共通してこの特徴があるため、法律の勉強をしてみて自分に合わないと思った場合は予備試験の合格はちょっと難しい気がします。

アウトプット学習中心の学習

この点も合格者の皆さん共通していた点です。

インプットの時間はそこそこにアウトプット学習に大幅な時間を取ると言う学習方法です。

アウトプット学習中心の学習は一般的にも効率の良い学習法と言われており、ほとんどの方がこの学習方法を取り入れていました。

また、合格者の方たちは共通してスキマ学習の時間の使い方がうまいと感じました。

通勤時間に必ず自分が決めた勉強をするなどと、スキマ時間の勉強をルーテイン化することで実力を伸ばすことができたようです。

最短合格を目指す。

予備試験合格に関しては、その量と難易度のため長期戦を覚悟して勉強する人が多いです。

しかし、合格者の特徴を見ると、しっかりと目標スケジュールを定めその目標に向かって全力を尽くすと言う人がほとんどでした。

要するに、だらだら勉強せず、最短の目標に向かって全力を尽くし、ダメだったら諦めるというタイプの人が合格しやすいということです。

税理士などの科目合格がある科目と違い、一発勝負の予備試験は全力集中する人の方が受かりやすいということだと思います。

働きながら予備試験に合格する人まとめ

いかがでしたでしょうか。

予備試験に合格する人の特徴が理解できたのではないかと思います。

働きながら社会人が合格を目指すために必要なものは、頭がいいとかはあまり関係なく、どれだけ法律の勉強が好きで継続して勉強ができるかが鍵となると思います。

データから見ても毎年一定の社会人合格者がいることを踏まえても、決して不可能な試験ではありません。

法律が好きな気持ちと、弁護士になりたいという熱い思いがあれば合格できる試験だと思います。

私自身、将来的に法曹として働きたいという夢があり、また法律の勉強も好きです。

いつか夢が叶うように継続して努力していきたいと思います。

皆さんも一緒に頑張りましょう。

働きながら予備試験に合格する人の特徴
● 法律の勉強が好き

● アウトプット学習中心の効率学習ができる。

● スキマ時間の活用がうまい

● 短期集中の勉強スケジュール

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