銀行員のつぶやき

【2020年】現役銀行員がおすすめする、銀行員がとるべき資格

【2020年】現役銀行員がおすすめする、銀行員がとるべき資格

・銀行員としてキャリアアップのため資格を取得したい。
・本部で活躍するためにはどんな資格が有効か知りたい。

本日はこんな疑問に答えていきます。

私は地方銀行員として10年超働いています。

その過程で色々な資格を取得してきました。

資格を取得して気づいたことは、銀行の営業店で評価が高い資格と、統括本部で評価の高い資格はズレがあるという点です。

本記事では銀行の営業店で評価の高い資格、銀行の統括本部で評価の高い資格に分けて解説していきます。

どうせなら、銀行員としてのキャリアと相乗効果のある資格を取得することで社会的な価値を高め、人生をより豊かにすることにつなげていきましょう。

私の10年超の銀行マン経験をもとに解説するので信頼性はあると思います。

では、始めます!!

【本記事の筆者】
新卒で、地方銀行に就職した社畜。
FPや社労士、簿記、ITパス、TOIECなどの資格を保有。
ブログ副業しながら、脱社畜を目指してます。

銀行の営業店で評価される、おすすめの資格

FP(ファイナンシャルプランナー)

銀行員は誰でも受けたことのある資格でしょう。

うちの銀行では、行員の何パーセントがFPの資格をもっているのかをグラフにして定期的に回覧されています。

銀行内でFPの講師が呼ばれて研修が開かれます。

なぜこのように銀行が行員にFP資格を取得させていのかというと、FP取得者は金融のスペシャリストとして一定の地位があるからです。

金融知識を活かした相談業務ができること、いわゆるコンサル力に特化した職員を育成し、現場の営業活動を活性化させるのが目的でしょう。

事実、うちの銀行のお客さんの中には、FP2級以上の取得者以外担当させるなという会社があったりします。

資格の概要はこちらです。

難易度(★1~5)必要勉強時間
FP1級★★★500時間以上
FP2級★★約300時間
FP3級約20~80時間

 

試験内容

ライフプランニングと資金計画
リスク管理
金融資産運用
タックスプランニング
不動産
相続・事業承継

税金、社会保険、資産運用、相続など範囲はかなり広いです。

金融全般の知識を薄く広く学ぶ感じです。

私はFP資格は2級まで所持しています。

銀行員の知識があれば、いきなり2級の勉強をしても大丈夫だと思います。

ただし、2年間の実務経験が必要です。

1級に関しては、2級合格して基礎を身に着けてから受験した方がいいです。

難易度がかなり上がります。

FP2級、1級を取得すると、銀行内での評価はかなり上がります。

特に1級合格者に対する評価は爆上がりです。

銀行で営業活動をするうえで、優秀なソルジャーとして評価されるでしょう。

しかしながら、あくまで銀行内の話です。

正直に言って、FP1 級の社会的価値はあまり高くないです。

転職市場での価値もほぼありません。

理由は独占業務がないからでしょう。

あくまで銀行内でポジション獲得のための手段の要素が強いです。

個人的には1級までとるべき資格ではない気がします。

1級は難易度の割にリターンが少ない。

ただ、2級は早めにもってないと後々、少し恥ずかしいかもですね。

宅地建物取引士

宅建は不動産取引を行うことができる独占業務のある資格です。

現場の銀行業務の中には住宅ローン融資業務があります。

現在私も住宅ローン担当をしています。

住宅ローン業務をしていると不動産会社の営業マンとほぼ毎日接していかなければなりません。

不動産会社の営業マンと信頼関係を作ることで、住宅ローンの案件を紹介してもらうことが重要な業務です。

実際に私は宅建取引士の資格を持っていますが、この信頼関係を築くという点で、この宅建士の資格はかなり有効です。

不動産会社の営業マンは常に、融資担当の銀行員を品定めしてきます。

その際に宅建士と記載された名刺を渡せば、一発でこちらを信頼してくれます。

こちらが多くを語らなくても、勝手に信頼関係を築くことができるのでマジで楽です。

以下、資格の概要です。

難易度(★1~5)勉強時間
宅建取引士★★★約300時間

 

試験内容

民法
宅建業法
法令上の制限
税法・その他

宅建試験は合格率15%くらいの試験です。

そこまで難易度は高くないし、独学で合格できる試験です。

その割には、独占業務もあり、業界は絞られますが、転職にも役に立ちます。

かなりコスパがいい資格です。

正直、FP1級より宅建取ったほうが絶対いい、と個人的には思ってます。

また試験内容に民法が入っているため、法律の初歩を学ぶことができます。

取得後、行政書士司法書士を目指すのもありですね。

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銀行の統括本部で評価される、おすすめ資格

統括本部は銀行の中枢をになっています。

将来出世していきたいなら、本部に配属希望を出すのがセオリーです。

本記事は、その統括本部の配属先の中でもっとも社会的価値の高い部署である、人事課経理・財務課システム課にて評価の高い資格を紹介します。

また現在営業店で働いている方も以下の資格を取得すれば、上記の課に配属される可能性は高いと思います。

人事課:社会保険労務士

社労士は人事労務のプロフェッショナルとして有名です。

社労士資格を所有するものは人事課の適性があるとみなされます。

私の銀行でも、人事課長は社労士資格を持っています。

営業店勤務の職員も、社労士資格を取得すると、人事課に配属される可能性が高まります。

それほど、人事課と社労士の親和性は高いです。

以下資格概要です。

難易度(★1~5)必要勉強時間
社会保険労務士★★★★約1,000時間

 

試験内容

労働基準法
労働安全衛生法
労災保険
雇用保険
労働保険徴収法
健康保険法
国民年金法
厚生年金保険法
一般常識

社労士試験の難易度はFP1級の難易度を上回ります。

範囲が膨大なのに加えて、運の要素も必要となります。

私も4回目でやっと受かりました。

しかしながら、合格後の見返りはかなり大きいです。

人事課の適性能力に加え、独立開業も可能な資格だからです。

もし、合格できれば役員クラスからも注目を集めることのできる資格です。

実際私も、常務から声をかけてもらえるようになりました。

人事畑を目指したいなら勉強しておいて損はないです。

試験の内容も、労働基準法など実際の働き方に関する部分も多く、楽しく学習できる部分もあります。

詳しく知りたい方は以下の記事を参照してみて下さい。

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経理・財務課:日商簿記検定

日商簿記検定2級以上の資格を持つものは、会社の財務諸表を読み取る力があるとみなされます。

会社のお金の動きを読み取ることができるため、経理・財務の適性があるとされています。

また会社の資金運用など重要な仕事を任されるケースも多いです。

会社の経営に近い仕事ができるため、社会的に価値の高い部署といえます。

銀行員の人気も高い部署ですね。

以下資格概要です。

難易度(★1~5)必要勉強時間
日商簿記検定1級★★★★約800時間
日商簿記検定2級★★約350時間
日商簿記検定3級約100時間

 

試験内容

商業簿記
会計学(1級)
工業簿記(1級、2級)
原価計算(1級)

日商簿記の勉強はかなり独特です。

得意な人と苦手な人分かれると思います。

私は日商簿記2級まで取得していますがかなり苦手でした。

とにかく計算が多いので文系より理系の人の方が得意かなという印象です。

日商簿記1級に関しては難易度が跳ね上がります。

1級を取得している人は見たことないです。

おそらく独学ではほぼ不可能。

ただ、簿記1級にチャレンジするのであれば、税理士の簿記論にチャレンジした方がよいと思います。

試験内容も社会的な評価もほぼ同じなので、直接税理士試験につながる簿記論のほうがおすすめです。

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システム課:情報系資格

金融機関のIT化、フィンテックが浸透し、情報系の知識を持つ職員は銀行にとってかなり貴重な存在になっています。

私の銀行でも、統括本部に勤務する者は、全員ITパスポートの取得が義務付けられました。

急速にIT化が浸透しており、インターネットによる融資の申し込みが当たり前となっています。

そのような状況の中で情報系の資格をもつ銀行員は、今後重要なポストを担う可能性が出てきます。

情報系の資格を取得するメリットは銀行員にとってメリットはかなりでかいと思います。

以下資格概要です。

難易度(★1~5)必要勉強時間
応用情報技術者試験★★★約400時間
基本情報技術者試験★★約200時間
情報セキュリティマネジメント試験約70時間
ITパスポート約50時間

 

基本情報技術者試験内容

情報セキュリティ
ソフトウェア・ハードウェア
データベース
ネットワーク
ソフトウェア設計
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム戦略
経営戦略・企業と法務
データ構造とアルゴリズム
ソフトウェア開発

銀行員であれば、応用情報技術者まで取得する必要はないと思います。

基本情報技術者試験合格だけで十分まわりと差をつけることができるでしょう。

私はセキュリティマネジメントまでしか持ってませんが💦

ITパスポートとセキュリティマネジメントの難易度は低いです。

2~3週間の勉強で取得できるレベルです。

ただ、全く勉強しないでとれるというレベルではないので過去問はきっちり解いておきましょう。

特にセキュリティマネジメントに関しては、システムというより現国の問題に近いです。

かなりの長文読解力が必要です。

なめすぎたら落ちます。

とはいえ、社労士や簿記に比べると格段に優しいので本部を目指すなら一番コスパはいいかもですね。

銀行員が転職市場での価値を高める方法

現在、銀行員として働きながら、将来的には転職を視野に入れている方のために少しお話させていただきます。

注意してほしいのは、銀行員はやみくもに営業店で働いていても転職市場での価値は上がりません。

これはマジで重要なので覚えておいてください。

銀行員が働きながら転職市場での価値をあげるとするなら本部に行くしかありません。

しかしながら、本部でも審査課、債権管理課など、銀行特有の部署で実務経験を積んでも意味ないです。

ではどの部署が良いかというと、先ほど前述した、人事課経理・財務課システム課です。

この三つの部署で実務経験を積むことが一番効率よく転職市場での価値を上げることができます。

さらに実務経験+資格があると転職市場での価値は跳ね上がります。

一番理想的なのは、この三つの部署をくるくる回ることですね。

一周するころには、転職市場での価値はめちゃ上がっていると思います。

最後に


いかがでしたでしょうか。

銀行員が取得すべき資格が理解できたんじゃないかなと思います。

銀行業界は年々厳しさを増しており、正直先行きが見えない状況です。

このような現状の中で、何の対策も打たずただ営業店で働くのはかなりリスキーです。

今自分にできることをしっかり考えて、変化に対応できるようにしっかり準備しておきましょう。

ABOUT ME
たんたんめん
島出身→大学法学部卒業→銀行員→宅建合格→TOIEC600→社会保険労務士合格→令和二年司法試験予備試験受験予定。取得した資格の有益な情報を発信します。30代サラリーマンです。いつかは社畜脱出したい。