社会保険労務士資格は取得すると人事・労務のプロフェッショナルとみなされる国家資格です。
弁護士や税理士などと同じく、顧問契約を結ぶことで収入を得ることができる貴重な資格であり、社労士資格を取得することができれば、その後の人生に大きな変化をもたらすことができるはずです。
本記事は、
● 社労士試験の受験を考えている方
● 社労士試験の勉強の始め方で悩んでいる方
● 社労士合格後どうなるかを知りたい方
こんな方たち向けに役に立つ内容となっています。
初学者の方でも分かりやすいようにロードマップとして解説しています。
それでは始めていきます。
銀行で働く社畜です。
2018年の社労士試験に独学で合格しています。
4回目の試験で合格したベテランです。
その他の保有資格は宅建、簿記2級など。
資格ブログや資格ラジオを運営中。
講座のクオリティーも高く、本気で社労士試験にチャレンジ中するつもりのある方にはおすすめです。
興味のある方はチェックしてみて下さい。
社会保険労務士試験とは
社会保険労務士試験の学習範囲
社会保険労務士試験の扱う学習範囲は私たちの身近にあるとても大切なものです。
その取り扱う業務範囲はめちゃくちゃ広いです。簡単にまとめるとこちら。
● 病気になったときの健康保険
● 仕事中の怪我などの労災保険
● 労働者のための労働基準法
● 失業した時の雇用保険
● 退職後の年金
どれも私たちの生活に欠かせないものであり、学習した内容は必ず役に立つものばかりです。
特に企業で働いている人にとっては直接的に関係のあるものが多いのでおすすめです。
注意点として、他の資格に比べ社労士試験は受験資格が厳しめである点があげられます。
詳しくは下の記事をご覧ください。
社会保険労務士の難易度
社会保険労務士は難関試験といわれています。
合格率は約6%ほどとなっており、必要勉強時間は1,000時間といわれています。
同難易度の試験として、中小企業診断士が挙げられます。
試験の特徴としては、中小企業診断士がひらめきや創造性が必要なのに対し、社労士は暗記が中心という点で異なります。
暗記力に自信がある方は社労士試験に向いていると思います。
社労士試験の難易度について詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。
社会保険労務士試験学習の方向性を決める
社労士試験の勉強を開始するにあたって、まずは次のことについて考えていきましょう。
● 資格取得後の未来を考える
● 合格までのスケジュールを考える
● 独学か通信講座を利用するかを考える
資格取得後の未来を考える
まずはどんな目的で社労士試験を受験するのかを明確にする必要があります。
なぜなら、目的によって学習の仕方がかわってくるからです。
とりあえず資格取得したいだけなら、コスパ重視の学習をすべきだし、将来的に社労士として独立を考えているのであれば実践に向けた学習をすべきです。
自分の目的にあった教材選びをするべきです。
途中で目的が変わると修正することは難しいので最初にしっかり自分自身に問いかけてみましょう。
独学か通信講座を利用するかを決める
独学か通信講座かはしっかり考えましょう。
ちなみに私は独学で4回目の試験で社労士試験に合格しました。
独学のメリット・デメリット
・費用が安い
・自分のやり方で勉強できる。
【デメリット】
・勉強効率が悪い
・意志が強くないと無理
独学のいい点は何といっても費用が安いこと。
実際に難関試験を受験する場合は途中であきらめる可能性も高いため、高額の費用を払うのは躊躇しますようね。
私もまったく同じでした。
また、自分のやり方で気軽に勉強できるのもストレスが少なくよかったですね。
ただ、やはり独学はいい面ばかりではありません。
自分の好きなように学習するためとにかく学習効率が悪いです。
私は、4回受験してやっと合格となりました。
4年はちょっと長すぎですね。
私の独学合格の記事も参考にして下さい。
通信講座のメリット・デメリット
・効率の良い学習ができる
・わからない点を講師に聞ける
【デメリット】
・費用が高い
・自分のペースでできない
通信講座のメリットは効率の良い学習です。
短期合格の可能性がかなり高くなります。
1年で合格できるのと4年で合格できるのは大分違いますよね。
確かにお金はかかりますが、時間よりも高いものはないです。
通信講座にメリットを感じる方はこの記事を参考にしてください。
自分の現状を考えて、独学にするか通信講座を受講するかしっかり考えてみましょう。
合格までのスケジュールを考える
次に学習スケジュールをたてましょう。
社労士の必要勉強時間は1,000時間といわれています。
自分が1日に何時間勉強することができるのかを把握することができれば、合格までのスケジュールが見えてくるはずです。
出来れば、自分の1日のタイムテーブルを作り、それに沿って学習してください。
勉強をルーティン化することで合格が近くなります。
私の実際の勉強スケジュールを参考にしてみて下さい。
▶社労士試験、独学の始め方【本試験までのスケジュールを解説】
社会保険労務士試験、勉強法ロードマップ
学習の方向性が決定したら具体的な勉強に入っていきます。
まずは、試験科目を把握していきましょう。
社労士試験科目別勉強法
社労士試験の試験範囲はものすごく広いです。
そして特徴的なのは、科目ごとに共通点が多いため、頭の中を整理しながら勉強しないと混乱してしまいます。
特に労災保険、健康保険、年金は重複する点と相違点の違いをしっかり押さえて学習する必要があります。
それぞれの科目の勉強法はこちらを参考にして下さい。
択一式勉強方法
社労士試験の問題形式は択一式と選択式に分かれています。
択一式試験は学習時間がそのまま点数に反映される試験だといわれています。
しかしながら、ただ何も考えずに学習を続けていても点数は伸びてきません。
実際に私は択一式の点数が伸びずに相当苦労しました。
択一式の点数の伸ばし方については下の記事を参考にして下さい。
選択式勉強方法
社労士試験受験生が毎年苦しめられるのが、この選択式試験です。
理由としては、厳しい足切り制度があることです。
1つのミスが不合格につながります。
その上、見たことのないような問題も頻出するということで、運に左右されることが大きいのが特徴です。
私は合格年度の試験では足切りなしで合格することができました。
とにかく基本問題を抑えること、みんなが正答できる問題を絶対落とさないことがコツです。
参考記事はこちら。
▶社労士試験、選択式で足切りにあわない勉強法
▶【速報】令和2年社労士試験、選択式の救済を解説します。
社労士試験合格後のやるべきこと
事務指定講習
社労士試験に合格しても実務経験がなければ社労士登録はできません。
実務経験がない場合事務指定講習を受けることで、実務経験の条件を免除することができます。
実務経験がない方は必須の講習になります。
そして登録費用もかなりかかります。
参考記事はこちらです。
社労士業での副業
社労士での副業は可能なのか。
答えは可能です。
なぜなら私が実際に副業をしているからです。
副業禁止の場合も確定申告にて手順を踏めば会社にばれることなく行うこともできます。
副業に関する記事はこちら。
▶【副業】社労士のバイトを解説します。
▶【社労士副業体験記①】試験監督官編
社労士資格を利用した転職
社労士は人事労務のプロフェッショナルとして、転職に有利になる資格です。
しかしながら、社労士資格を取得しているというだけでは大きな武器になるわけではありません。
大事なのは実務経験です。
詳しい内容は以下の記事を参考にして下さい。
社労士試験取得後の勉強
社労士試験に合格した方は、勉強する習慣がある方たちだと思います。
日本の社会人の学習時間が1日平均6分といわれる中で、学習する習慣がある方はそれだけでかなり勝ち組だと思います。
できるなら、継続して学習を行い新たにスキルを身に着けることをおすすめします。
せっかくなら社労士と相性のいい学習を行うべきです。
社労士と相性のいい資格としては行政書士などが有名ですが、他にも相性のいい資格はたくさんあります。
参考記事はこちらです。
社会保険労務士勉強法ロードマップまとめ
社会保険労務士合格までの道のりは決して簡単なものではありません。
私も何度も諦めようと思ったことがあります。
しかしながら、合格後にはいままでとは違う新しい世界が待っています。
勉強を始めようか迷っている人も、現在勉強中の人も継続して学習することができれば必ず合格できる資格です。
最後まであきらめずに挑戦してみて下さい。
では、また次の記事でお会いしましょう。
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